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合田団地新作『リゾート(なかった青春の末路としての)』公演情報

終演しました。ありがとうございました。


KAC Performing Arts Program 2021/Theater 

合田団地『リゾート(なかった青春の末路としての)』

どうせ今日一日も無為に過ごしてしまうことになるだろう。

これからも、何もかも全部を有耶無耶にしていってしまうのだろう。


京都芸術センターでは開設以来、劇作家・演出家の育成や、演劇作品の創作・発表を支援してきました。本事業では劇作家・演出家の合田団地と協働し、戯曲の創作とその上演を行います。

合田はこれまで、一対一の会話や小さな人間関係を切り取って拡大して描きながら、その背景には社会構造が透けて浮かぶような作品を多く創作してきました。そこには、わたしたちの決断できなさや格好つかなさ、弱さや劣等感への寛容さがあります。

様々な変化に晒されるなか、それでも変わらない/変われない、自分ひとりのことや目の前の人との関係に、改めて焦点をあてます。

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面白くて、小さくて精巧な、体温を感じられる、呼吸をちゃんとしているようなお芝居を作りきりたいと思っています。そういうお芝居が必要だと思うので。よろしくお願いします。

作・演出 合田団地



日時

2021年

9月25日(土)14:00

9月25日(土)18:00

9月26日(日)14:00

9月26日(日)18:00

*受付開始・開場は、開演の30分前


会場

京都芸術センター フリースペース


作品のあらすじ

 部屋。布団が二枚敷かれている。それ以外には何もない殺風景な部屋。

 二人、眠っている。カーテンの外はとっくに明るくなっていて、でも、二人には関係ない。置いていかれてしまった二人はそんな毎日をもうずっと続けている。

 「オリンピックってもう終わったんだっけ?」「知らない。興味ないから」「あれ。結局やったんだっけ?やるんだっけ?」「だから、興味ないんだって」

 興味ないんじゃ困るな、と思ったけど、でも、それは自分だって同じ。同じだから訊いたのだ。『オリンピックまでには』という約束は、ダラダラと過ごすうちに有耶無耶になってしまった。枕元には苦しまずに死ねる薬が転がっている。

 どうせ今日一日も無為に過ごしてしまうことになるだろう。これからも、何もかも全部を有耶無耶にしていってしまうのだろう。

 「もし、もう終わってたり、なくなってたりしてたんだったら最悪だね」「なんで?」「これまでにはっていう目標がなくなっちゃったから」「そうだね。急いで違う目標を作らないとね」


作・演出

合田団地


出演

岩越信之介 尾形柚香 澤田誠 夏井菜月


スタッフ

照明|渡辺佳奈

音響|森永恭代

舞台監督|長峯巧弥

メインビジュアル|MISSISSIPPI

フライヤーデザイン|関川航平